習い事としての空手
- 2018.03.12 Monday
- 15:48
JUGEMテーマ:空手道
年明けからこの時期には、いろいろ習い事を始める子供たちが多いと思います。
わが空手道場も例外ではありません。入門の動機は子ども自身が単純に望む場合や、親御さんが空手道場に何らかの期待を込め、入門させる場合があります。
入門当初、楽しそうに稽古にやって来る子。渋々、親に連れられてくる子。泣きそうに親に引っ張られてくる子など、いろいろです。しかしながら、渋々、連れてこられた子供たちでも、数週間もすれば大体は落ち着きます。それは、同じ年ごろの子供たちが居るからです。
尤も、何事にも例外はあるもので、入門はしたものの、稽古時間中、ずっとめそめそしたり、お母さんを恋しがって泣きっぱなしの子どもも確かにいました。それが、2週間ほど続くと、さすがにお手上げです。
低学年クラスでは、一般部の女性(お母さん)にもサポートしてもらっているのですが、諦めざるをえませんでした。(-_-;) 一人は県外からの男の子と、もう一人は女の子でした。
お母さんの期待に応えられない場合は、申し訳なく、忸怩たる思いで一杯です。
※ さて、次に紹介する記事は、2015年4月に同タイトルで紹介したものの再掲です。併せてご覧下さい。
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どのような習い事、芸事、スポーツをやっていても必ず何度か遭遇する壁があります。所謂スランプとも言われているものです。面白くない、何だか行きたくない、楽しくない。・・・最悪の場合、辞めたい、辞める、に行きつきます。
次のような格言があります。「馬の首に縄をつけて水飲み場まで連れていっても、馬にその気がなければ飲ますことはできない」。 それと私の好きな言葉ですが「継続は力なり」です。
この二つは一見、相反するようですが実はそうでもないのです。やる気がない楽しくない或いは折れる気持ちがあったにしても、耐えて続けていけば結果は出るし、続けなければ結果は出ません。何だかんだ続けているうちに、ある時期その壁を乗り越えることがあります。いわゆる達成感です。アップダウンのその繰り返しを続けているうちに好きになって続けていくのです。
ところで、皆さまは(沖縄伝統)空手道場に何を望むのでしょうか。何を期待しているのでしょうか。自分の子どもに礼儀礼節を学んでほしい。自分に自信をもってほしい。心と身体を鍛えてほしい。いじめられるような子になってほしくない。いじめるような子になってほしくない。沖縄の伝統空手というものを学んでほしい。大方がそうではないでしょうか。
さて、ここでもう一度確認しましょう。本来の空手道場はあくまでも武術としての空手の稽古や鍛錬をするところです。子供たちへの指導法は大人と違うにせよ、それでもお友達クラブではありません。お遊戯クラブでもありません。
稽古中、子供たちによく言うことがあります。「此処はお家ではないよ」「学校ではないよ」「空手道場だよ」「君たちは何しにきているの?」・・・。
入門当初は何もわからないので、興味をもって只先生の言われるがまま動きます。仲間同士でわあわあやっていきます。しかし、時間がたつにつれ稽古の質も上がりメニューも増えていきます。それがうまく出来れば良いがなかなかできない場合がある。他の仲間は良い線いっているのに・・・。
或いは何でかわからんけど先生に叱られた。面白くなくなる、楽しくなくなる理由は探せば各人各様幾らでもあるでしょう。辞めることはいつでもできます。只、その辞める理由が問題なのです。その状況状態から只単に逃げるがための退会であるなら、いつか又どこかで同じことを繰り返します。
時には、休むことも必要でしょう。無理して親が子供に強制する必要はありません。只、ひとつだけ言います。継続して長く休ませてしまうと99%は辞めます。10日に一度でも良い。2週間に一度でも良いのです。道場に行かせることです。
京都の嵯峨野で剛柔流の道場を開いています。
今回の先生のブログは本当に共感しました。
私の道場でも今の時期は特に全く同じことが起きています。懸命に指導していてもメール一本で「辞めます。」とあったり「中学生になるから・・忙しくなるかもしれないから・・・、」
「勉強や塾やクラブで大変だから・・・。」と。
私は「だから空手道をつづけるんではないの?」本当の強さとは現場、その瞬間を乗り越えることで身に付くと思っています。
私は「辞めます」と決めてきた保護者には後追いはしません、でも「どうしたら空手を続けられるか?」と相談されてくる方には全力で考えます。
先生の仰られる通り一度離れたらまず戻っては来ません・・、皆が末永く続けて欲しいと思う時期です。
長文お許しください。
上田
京都にお住まいなんですね。むか〜しむかし、夏場の出張で行ったことがありますが、予想以上の蒸し暑さで大変でした。笑
若い頃には、いろんなことがあります。只、今だからこそ明言できるのです。止めないで良かったと。空手を続けることが如何に己の人生に役立ったことか。是までにも度々このブログで述べたとおりです。
だからこそ「続けて欲しい」のです。
道場起ち上げから8年。やっと中学まで辿り着きました。一番上の塾生が今度、中三になります。そして今のところ、数名が中学でも頑張りたいと言っています。
先のことは何とも言えませんが、高校、大学、或いは社会人になっても、彼らをフォローしていきたい。そう思っております。
コメント、有難うございました。
人間塾塾長 与儀勝彦